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ふと思ったこと、言いたかったこと、聞いて欲しいこと、
独り言を好き勝手綴ります。


2006年の囁

呑み 06年12月28日

今年もあれやこれや、よっく呑みました。
呑みってのは、ほんといいもんですな。

メローな気分で気持ちよくなれる。
素面では聞けない話が聞け、言えない事が言える。
みんな楽しく仲良くなれる。

飯作る手間が省ける。
旨いもんが食える。
美味いオネーチャン食っちゃう人もいる・・・


その反面やり過ぎると大変なもんです。

ヘビーで気持ち悪くなっちゃう。
聞いてはいけない話が聞こえ、言ってはいけない事を言っちゃう。
胃袋やみんなに迷惑かけちゃう。

食い過ぎでデブっちゃう。
胃がもたれて気持ち悪くなっちゃう。
食い過ぎて収集付かなくなっちゃう・・・


そんな呑み仲間に時折言われる事があります。
「アンタよう呑むねぇ〜」

この機会だから言わせて貰います。
「アンタもね。」


来年も呑みましょう。


処遇格差 06年12月14日

ミックスナッツってあるっしょ。
アーモンド、胡桃、カシューナッツ、ピーナッツ、いろんな豆がごちゃ混ぜのやつ。
高カロリーだしつまみになるし、山うろつく時はいつも持ち歩いてる代物。

そんなミックスナッツ、カシューナッツが多めに入ってるととても嬉しい。
ところがだ、アーモンドや胡桃ならまだしも、ピーナッツが沢山入ってると非常にムカつく。
ふざけんな、金返せ!ってな具合で、とても損した気分にさせられる。

別にピーナッツが嫌いな訳じゃない。それどころか結構好きだ。
でも他の豆に比べるとランクは低く、言わば格下の存在なのだ。
ミックスナッツに入ってても「いらねー」ってなっちゃう訳だ。

ところがですよ。

キャラメルコーンという袋菓子があるでしょ。
あれには僅かばかりのピーナッツが入ってるでしょ。
あのピーナッツ、とっても欲しいでしょ、美味でしょ、嬉しいでしょ。
そう、ボトムに潜んだ奴を見付けた時、誰しもが密かな幸せを感じるのです。


嗚呼ピーナッツ。
喜ばれたり嫌がられたり鼻に詰められたり。
この処遇格差はどうしたもんでしょうか。


ケーキ 06年12月04日

前回の御節に並び、最近多い回覧がクリスマスケーキ。
甘いモノに目がないワタクシとしては、出っ腹を押さえながら必至に我慢する訳です。

ところで気付けば、もうここ何年もクリスマスなんか無縁の生活。
っつう事は何年もクリスマスケーキを食ってない訳で、そして今年も例に漏れずな訳で。

でもさ、オレってば頑張ってるじゃん。
クリスマスなんだからケーキくらい食わせてあげたらいいじゃん。
ってな訳で今年はケーキを買ってあげようと思うのです。自分に。
まぁるいケーキを一人で全部食うなんて、シ・ア・ワ・セ♪

とは言っても斡旋販売回覧のケーキじゃ嫌だ。
折角だからオイシーのがいいのだ。
しかしこのオヤジ、ケーキ屋なんてよくよく知らんし。(自棄にケーキ屋詳しいオッサンも気色悪いが・・・)

誰か、旨いケーキ屋教えて。
出来ればオッサンが一人で買いに行っても恥ずかしくない店でお願いします。


御節 06年11月27日

寒の入りを感じ始めた今日この頃、気付けば師走ももうすぐ。
なるほど職場で回覧される斡旋販売ネタは大半が御節。

そもそも買った御節なんて旨くない。
婆ちゃんたちが作ったやつの方が格段に旨かった。

年頃になれば正月なんか他所で遊び惚けて御節どころではない。
自分も歳取って御節食いたいと思った頃には後の祭り。
婆ちゃんはもっと歳取った。

嗚呼、御節食いながら酒呑みてぇ。

仕方ない、売ってんの買ってみっか。
どれどれ・・・?

御節って随分とお高いのね・・・
やっぱ食べたくないや、ボク。


仙台市の不思議 06年11月21日

我々の街にはバス路線が多い。仙台市交通局のバスが縦横無尽に走っている。
しかしこれが専らの赤字経営。いつになっても赤字は消えない。

だのに、仙台市交通局のバスはいつも新しく綺麗。
ちょっと古くなると、すぐに新しくしてしまう。
市営バスがここまで立派な車両ばかりを使ってる街、なかなかないと思う。
よく宮城交通のバスはボロいだとか言うが、一般的に見ればそっちが普通。


我々の町には一路線だけの地下鉄がある。仙台市交通局の仙台南北線だ。
料金はバカっ高く、自慢ではないが世界一運賃の高い地下鉄だそうな。
利用客は伸び悩み、年間50億程の大幅赤字経営。累積では1,000億をも超える。

だのに、ここ数年車両の入替えを行っている。
鉄道車両というもの、例えば東急電鉄なんかでも20年とか使う。ずっと距離を稼ぐのにだ。
比較的儲かってない東部鉄道なんかは普通に30年以上使ったりする。これも決して珍しい事ではない。
それを仙台南北線では15年程で入替え始めた。
バスと同じ事を地下鉄でもやってる。

界磁チョッパ制御からVVVFインバータ制御に置換えるのがその理由らしい。
省電力の観点から言って、理に適ってるし良い事だと思う。
しかし15年前なら、界磁チョッパを選んだのは明らかにミスジャッジ。
当時の技術から言って、新規車両の計画なら迷う事なくVVVFインバータだったのに。
陸な技術者が居なく、どっかの鉄道会社をそのまま猿真似したからそうなっただけ。


次々と新しい車両投入してみたり。
宮城交通よりずっと給料高かったり。
電車にワックス手掛けしてみたり(今は知らんけど、営業開始当時本当にやってた)。

何かが間違ってないかねぇ。
その金はどっから出てるのかねぇ。


葬儀 06年11月xx日

このところ自棄に葬式が続いた。
坊主見る度に思う。「こいつの腹ん中見てぇ・・・」

迎えをやらないと来ない傲慢和尚。
腕にロレックスギラつかせた成金和尚。
フェンスにぶつかりながらフラフラ歩く泥酔和尚。

通勤で新寺を通るからか、色々な和尚を見る。
そして思う。間違ってもこいつらには拝まれたくねぇ。

でも世の中そういう糞坊主だけではない。
以前どっかの側田舎で、真夏に汗ダラダラかきながら坂道を自転車漕ぐ和尚を見た。
糞暑いのにぶ厚い袈裟羽織って、でっかい鞄背負って、ハーハー言いながら。
休日だったから、きっと葬式か何かに向うとこだったのだろう。
どう見ても貫禄はないし、貧乏臭いし、でも好感が持てた。
こういう坊主の方がいいな、そう思った。


死んでからまで、ゴミゴミしてガヤガヤ煩い土地には居たくない。
のんびりした田舎の襤褸寺でいい。
いっその事自然葬でいい。

上納金や私欲の為に金に目が無い生臭坊主。(墓の値段とか檀家料の話にそんなに食いつくなよ・・・)
信仰の気持ちもないのに、アクセサリーの如く墓を欲しがり檀家となる輩。(アンタの焼香や数珠の掛け方、その宗派のやり方じゃないよ・・・)
くだらねぇ、日本の「お墓システム」って。


キャリアー 06年11月09日

今回言うキャリアーは、携帯電話のキャリアー(通信事業者)。
以前はいろいろあったが、結局3社が残り熾烈な顧客争奪合戦に火花を散らしている。
最近はナンバーポータビリティなんつう制度が導入され、その火花に油を注いだ。

そんな中SoftbankがVodafoneを買収し、予想外やら¥0やらを謳い文句に、大々的に宣伝した。
事実なのか話題作りの狂言なのか知らないが、当日は申込殺到で回線がパンクしたとか。
(実際は顧客減ってるからねぇ、事実だとしらた切ないねぇ・・・)

んで、それらに踊らされた顧客達は、やれあっちがお徳だとか、やれこっちがお徳だとか。
そりゃ確かに違うんだろうけどねぇ・・・


でもよ。
そんなに大幅に違うなら、みんなそのキャリアーに移っちゃう訳で。
そんなに顧客減れば、他のキャリアーだってサービス内容変えてくる訳で。
結局、違うのは一時的、少しの間だけで。
結局、そんなに変わらんのよね。


だから、そんなの考えるだけ時間が勿体無いと思う。
今の世の中、そんなの考える時間の方がよっぽど高いと思う。


読み物 06年08月30日

今の職場は私用でインターネットが使えない。
しかも個人PCも持込み禁止。

なもんで会社の昼休みは読み物(文庫本)読んでる。
古本屋で\100で買えるし、漫画より長持ちするし。

職場で小説読んでると真面目な人に見えるらしい。
それが漫画だと真面目に見えないらしい。

小説と漫画、一体何違うのか?
漫画のほうが安けりゃ漫画にするけど・・・


Cool biz 06年08月13日

過剰な冷房による発生熱がもたらす地球温暖化が深刻化する昨今、環境省が提唱する夏のビジネス用軽装の愛称。
冷房設定を28℃に保った状態で、涼しく効率的に働くことが出来るような服装の事を指す。
巷ではノーネクタイ、ジャケットレスなスタイルなどが謳われているが、果たして実情はどうなの?
これについて思う事いくつか。

[その1]
 先日ニュースでこう報じていた。
 冷房機の設定を28℃にしたところ、実際の室温が35℃にもなるオフィスがあり問題になっていると。
 
 アホだろ、こいつら。
 何も考えず言われた事だけやりました的行動。少しは脳味噌使おうよ。
 そのマヌケな内容を堂々と「問題」とか言っちゃうマスメディア。
 
 アンタらのアタマのほうがよっぽど問題だと思うんですが・・・
 
[その2]
 オイルショックの頃?だったか俺がガキの頃、背広が半袖の「省エネスーツ」なる物が登場した。
 確かこれも政府が発表して、誰か政府の奴が着ていたはず。
 
 これぞ正に元祖クールビズだが、一体あれはどうなったのか?
 また同じような事始めやがって。あれのケツ拭いは?
 
 政府の見解を求む。
 
[その3]
 ノーネクタイ、ジャケットレスなどとケチ臭い事言うな。
 いっその事、短パンTシャツでOKにしてしまえ。
 
 そうすりゃもっとエアコン稼動率下げられる。
 何より楽だから仕事し易く、業務時間が減るからエアコン稼動時間も減る。
 家で洗濯できるから、ドライクリーニングによる熱発生も大幅に減る。
 何一つデメリットないのに、何故やらぬ?
 
 流石に営業職などそうも行かないだろうから、いっそ法律でそうしちまえ。
 ネクタイや背広という妙な文化の為に地球を汚すのはどうかと思うのです。

さて皆さんはどう思いますか?


勝ち負け 06年08月08日

自分は「あいつに負けたくない」とか「誰某に勝ちたい」とか、そういうのがない。
その話をすると「向上心のない奴だ」だの「やる気ないのか?」だの、よく言われる。

スポ根だの体育会系だの、そういうの嫌い。
誰かに勝ちたいとかいう気持ちはない。くだらない。
一番になれてもなれなくても、どっちだっていい。中途半端に上手くなれてもなれなくても、どっちだっていい。
比べる事すらする気がない。

所詮勝負ネタは飽きる。いつかは限界があるし、一番にはなれないし。
それに勝つ事が目的になってしまったのでは本末転倒というもの。
それじゃぁ勝てなくなると楽しくなくなる。
何やったって、何度やったって、終いには飽きるのがオチ。


別に向上心がない訳ではない。それどころか存分にある。
決してやる気ない訳ではない。やる気満々。

自分より上手な奴等が自分より楽しそうなとき。
自分の知らない楽しさを知っていそうなとき。

勝敗で負けても悔しくないが、自分より上手な奴見ても悔しくはないが、
だけど自分より楽しそうなのは物凄く悔しい。


だから時折、例えば滑りとか、ド初心者に嫉妬する事がある。
ど下手で無様な格好だけど、物凄く楽しそうにしているとき。
とても羨ましく思う。


おんちゃん 06年07月24日

おんちゃんが死んだ。
じいちゃんと一緒にたらっぽ採りや茸採り教えてくれたおんちゃん。
釣りっこ教えてくれたおんちゃん。
バイク・車いじり、工具の使い方を一から教えてくれたおんちゃん。
いい事、悪い事、いろいろ教えてくれたおんちゃん。

ちょっとだらしない感じで、なんとなく不真面目で。
一時アル中になってしまい、親戚一同から悪く言われてた。
だけど、俺の事は、小さい頃からめんこがってくれた。
俺が一番好きだったおんちゃん。


なんだか力が入らないんだな。
蛻の殻ってこんな感じだろうか。


もうグダグダ言われる事もないよ。
あの世で思いっきり好きな事やってね。


古本屋 06年06月10日

大学が近いからだろうか、職場の近くにはごく小さな古本屋が数件ある。
情報というモノは紙に変わりデータ化する近年、本の出番は激減しているだろう。
それを象徴するかのように、客足は鈍い。毎日実に暇そうである。

これら古本屋たち、果たして商売になっているのだろうか?
アーケードからだってそう遠くはない、家賃(もしくは固定資産税)だって安くはないだろうに。
とてもそれだけの収益を上げているとは思えない。と言うか、表向きには確実に上げていないと誰もが予想出来る。

では、彼等古本屋は、どうやって暮らして行ってるのだろうか。
もともと十分な金がある、金の生る木を持っている、裏で上手い事やって儲けてる、悪い事して儲けてる、
何れにしろウラヤマシイ・・・

嗚呼、古本屋になりたい。
俺も彼等みたいにテキトーに本読んで日々を暮らして行けたら、なんて素晴らしいだろう。
暇イッパイ時間イッパイ、あれも出来るこれも出来る、もう時間に追われる事なく暮らして行ける。

どうせ客来ないから好きな事出来る。
出掛けたくなったら臨時休業。
古本屋って、何て素晴らしいんだろう!


ん、タバコ屋のほうがいいか?
しかも自販機フルラインナップで・・・


アンコール 06年05月31日

お気に入りのお好み焼き屋があった。
我々が少年時分の駄菓子屋的店構えで、中にはテーブル2つだけの狭いスペース。お世辞にも綺麗とは言えない。
昭和41年開業、70歳後半になるオバチャン(バーチャン?)が一人で切り盛りしてた。

今では常識化したマヨネーズべっとりの濃い味ではなく、ソースや醤油で至ってシンプル。
具材もモダンな物はなく、豚玉、海老玉、葱焼など、至ってシンプル。
他には野菜炒めと焼きそば、メニューも至ってシンプル。

お好み焼きは自分で焼くが、野菜炒めは焼いてもらう。
よくオバチャンが笑いながら「歳取って手が弱ってきたってのに、あんたらこれだけはあたしに焼かせるのねぇ。」って。
だって上手く焼けねーんだもん・・・

そういや以前はたこ焼きもやってたっけ。
機械と人間の老朽化で、数年前から止めてしまったんだって。

ビールは森永の冷蔵庫から勝手に持ってきて呑む。空瓶の本数でお会計。
呑み方してると、漬物とかその時ある物を出してくれる。
いっつも長居して、ダラダラ呑みながらオバチャンと話しして、テキトーに帰ってたっけ。


そんなお好み焼き屋がとうとう看板を下ろした。汚くて狭いけど居心地のいい場所がなくなってしまった。
あちこちガタがきて病院通いしてたからなぁ、仕方ないか。もう働く歳じゃないしな。
しかし状況が状況なだけに覚悟はしていたが、いざそうなると寂しいもんで。

こんどオバチャン家行ってみっか。
最後にもう一度、アンコール。


ベテラン 06年04月12日

4月9日、白馬で多くの雪崩・遭難事故が起こった。
被害者は比較的年配者が多かったからか、翌日のニュースでは「またもやベテランが・・・」みたいな見出し。

はて、一体ベテランとは何だろう?
いくつか辞書を引いてみると、
  ・長年の経験を重ね、その道に熟達した人。
  ・ある事柄について豊富な経験をもち、優れた技術を示す人。老練者。ふるつわもの。
  ・老練者、老兵、退役軍人、使い古したもの。

つまり、技術・経験とも豊富な人という意と、技術はどうあれ経験数だけの人みたいな意があるようだ。


さて今回の事件の当事者は、果たしてどういったベテランだったのだろうか?

まず栂池で遭難した5人。
一人自力で下山したリーダーは、同じルートは何十回もの経験があったそうだ。
しかしこの日は入山時から吹雪、沢を間違えて降り、登り返す準備をしている時に雪崩に巻き込まれた。
下山後このリーダーは「途中で引き返すべきだった、判断ミスだった。」と言ってるそうだ。

おかしくねぇ?
パーティーに初心者もいたのに、吹雪の最中山に入った事。(「途中で引き返す」云々の話じゃないでしょ)
雪崩に巻き込まれるような場所で登り返す準備をしていた事。
俺みたいなド素人でもおかしいと思うよ。どう考えても経験数だけの人でしかなかったのだろう。

次に遠見尾根で雪崩に遭った6人。(12人パーティー)
ペンションオーナーが宿泊客11人を引き連れ山スキーに行き、滑っている最中雪崩に巻き込まれた。

おかしくねぇ?
あの雪の状況で客を滑らせても大丈夫と判断した事。
そんな状況しかもオープンバーンで、12人もの大人数で滑ろうとした事。
6人も雪崩に巻き込まれた事。(6人が一気に滑っていたのか、走路で待機でもしてたのか・・・?)
どう考えてもおかしいよ。これまた経験数だけの人でしかなかったのだろう。


自然界には計り知れない、予想もできない事も起こり得る。だけどこの二つの事故は、起こるべくして起こった。
そんな事故を誘発する行動を取るような輩を、マスコミや世間がベテランと呼ぶ。

ベテランにはなりたくねぇ。


SONYのCCD不具合に思ふ 06年03月17日

昨年の事、SONYがCCDの不具合を公表した。業界に衝撃が走ったこの事実。
CCD:Charge Coupled Device、デジタルカメラの目となるセンサーの事だ。
不具合の有り得るCCDを使ったのは、ソニーを含めた7社93機種。生産台数は把握していないが、総数1000万台以上のとてつもない数だとか。
このうち不具合は1〜2%の割合と推測され、その負債額は数十億を下らないという。
ソニーくらいの会社だから何とかなるが、所謂大企業でなければ一発倒産は免れない。

この不具合の要因は2つあると発表された。

一つは製造装置の設定ミス。これにより生産されるCCDのバラつきが大きくなり不具合品が多発したとか。
しかしこれは単なるケアレスミスではないだろう。そんな間抜けな話、ある訳がない。
設定を甘くする事で直行率を上げたんだと、個人的には思う。
部品の価格競争の中、生きる為に行った苦肉の策だろう。

もう一つはガラスとパッケージを接合する接着剤。材質を変更したところ、時間の経過により化学反応を起こし腐食性ガスが発生してCCDを侵した。
この原因を突き止めるのは難解であり半分致し方ないと思う。しかし信頼性試験により、原因はともかく症状は容易に見付ける事が出来た筈だ。
(事実ソニー側でも寿命試験の見込みが甘かったと公表している)
本来ならきっと見付けていた内容だろう。しかし減らされた試験時間がそれをさせてくれなかった。
恐ろしい程の製品サイクルの速さ、そこから脱落しない為の苦肉の策。


最近の家電市場は、有り得ない安さだと思う。そして、有り得ない程早いライフサイクル。
それに付いて行けない企業は、個々の部門での撤退を余儀なくさせられている。
そして付いて行くには、極限まで価格を抑え、極限まで開発コストを抑える必要に迫られる。
もはやその限界までを超え、必要な要素までも削る事に・・・


なんだか歯車が噛み合わなくなってきてるよ。
イッパイイッパイの状態なんて、長くは続かないよ。所詮、人間のやってる事なんだから。


ピーチョコ 06年03月10日

「でん、でん、でん六豆、旨い豆♪」
みなさんご存知、でん六豆。そしてこれが山形の菓子だという事もご存知であろうか?
そう、でん六は山形県が日本に誇る、創業大正13年の歴史ある菓子メーカーなのだ。
そしてでん六豆は、昭和31年の発売以来日本中のお茶の間に愛され、節分には赤塚不二夫の鬼の面と共に欠かせない存在となている。

そんなでん六の菓子の一つに「ピーナッツチョコ(ブロック)」がある。
南京豆がゴタゴタ入った、不規則な形をしたあのチョコレート。
飛び切り旨い訳ではないが、なんとなく食いたくなる。そして食いだすと止まらない。

そんなピーナッツチョコにここ最近ハマり気味だ。毎日一袋、コンスタントに平らげている。
子供の頃とは違い、大人の特権を利用して毎日買ってる始末だ。
だけど一袋なんて、すぐに無くなってしまう・・・

その理由をしこたま考えた。
食いすぎ? いや違う、そんなに食ってない。
量が少ない? いや、一袋185gだから結構な量だ。
じゃぁどうして・・・?

答えは簡単だった。一粒が大き過ぎるからだ。
逆に子供の頃はデカくて嬉しかった。デカ過ぎるから食べる時は少しずつかじって食べた。
だけどもう大人。少しずつかじるなんてみっともなくて出来やしない。そう、オレはオトナだから。

だから・・・
 でん六さんよ、ピーナッツチョコの粒を小さくしてくんない?
そうすれば・・・
 俺のようなヤツは大喜びだ。
 「このピーチョコかわいくね〜?」とギャルにも大人気!
 若いねーちゃんらに流行れば、続いてオババ達にも人気が出る!
 オババが家に買い置きすればオジジ達も食う!
 もちろんお年寄りにも優しい!
 数が増えるから子供も大喜び!
 アーモンドチョコより安いから家計も大助かり!

どうだ、でん六!
ちっちゃくしてみない?


ローカル 06年03月07日

local、直訳すると地方とか地域とか、そんな意。
海や山など特定地域で遊ぶヨコノリ系の中では、その地元の奴等をそう呼ぶ。
だから元々田舎臭いイメージの言葉だったのが、今やちょっとカッチョ良くも聞こえる。

さてこのローカル達、当然ながらその近辺の事なら自棄に詳しい。
一番大事な天候に関してもそう。晴れそうだとか降りそうだとか、空気や空の感じだったり、感覚的なものだったり。
得てしてそれはなかなか当たるのだ。これだけ科学が発達しても当たらない天気予報なんかより、よっぽどマシ。


昨年より米沢に住む事になった。
以前からホームとしていたスキー場がある土地だから、ある程度は把握できていた土地だった。
毎年、天気予報や積雪情報も細かくチェックしてたし、週末は良く足を運んでいたし。
結構分かってるような気がしていた。

だけどそれは違った。

毎日の雪掻き、車の掘り出し、雪を踏みながらの通勤・買物・呑み歩き。何をするにも、否応無しに雪に接する。
ああ、今日のは軽いな。今日のは重いな。気温上がったから湿ってるな。冷えたから表面霜になっちゃったな。
生活してるだけで、刻一刻変化する雪の状況を把握出来てしまうのだ。例えそれを望まなくても。

そして山へ行くと「ああ、なるほど」。
遠くに住んでいたそれまでとは違い、日々の生活で得られた情報ほど確かなものはない。
降雪、気温、日照、風・・・様々な条件を肌で感じ、それに触れ、体と頭で蓄積してきた情報。
一週間毎などではなく、毎日・・・いや、毎時観て感じてきた情報。

気象や観測データも良かろう。だがそれなりに把握するには時間と労力、それに根気を要する。
しかも大雑把過ぎて、それの比ではない。
曖昧にしか表現出来ないものだからこそ、自分で感じる事の意味がどれだけ大きいか。


ここ最近、平日は違う土地に居る。一週間空けただけで、さっぱり分からなくなってしまう。まるで浦島太郎の如く。
毎週末戻るのに全く駄目だ。 毎日居ないと無理、日々過す事が大切なんだと、つくづく感じる。

残念ながらこの地を離れる事になったから、もう感じる事は出来ないだろうな。
だけど、自然で遊んで行く上で、データや教科書・講義では得られない、もっと大切なものを得られた事は確かだ。
そしてそれは、今までの遊びを更に楽しくさせると思った。


今ではローカルと呼ばれる人達に対する考え方が変わった。
仕事や便宜さを優先してそこに住まない我々には到底敵わないものが彼らにはあるから。
所詮ビジターの我々とは、根本から違っているのだから。

その地を愛する想いは一緒。
でも客人は住人ではないし、別荘の持主とて住人ではない。
日々そこで暮らしている事で、これほどまで大きく違ってくるものなのかと思った。


足元を考える 06年01月17日

膝が弱ってきたからどうのこうのとか、そういう話ではない。
スノーボードに乗る際の足元、そう、ブーツとビンディングについてである。

ずっと普通のストラップ式ビンディングを使って来た。
正確には1シーズンだけBURTONのSiを試した事があったが、気に入らなくて速攻やめた。
Siのシステム自体には何の問題もない。(まあ、耐久性に問題はあるが、それはさて起き。)
じゃぁ何が気に入らなかったかと言うと、ブーツだ。俺みたいにサイズが小さいと、極端に硬いのだ。
それ以来、ストラップ式に戻してずっとそのままだ。
それにストラップ式だと、なんぼ雪が付いても履けるし、締め具合の調整も出来るし、何より足裏の感触はダントツだ。

でも、面倒っちいんだよね、ストラップ。楽チンなんだよね、ステップイン。
そう思って昨シーズン、周りにユーザーの多いSHIMANO CLICKERを試してみた。
結果、イマイチ気に入らなかった。
何が駄目かと言うと、CLICKERは前後で固定するシステムだというところ。
俺はフォワードリーン(ハイバックの角度)を結構入れる方で、でもそうしてしまうと前後止めのCLICKERはステップインし辛いのだ。
これではステップインの意味を成さない。本末転倒である。

こりゃ左右止めのタイプならいいんじゃないの?
そう考えた挙げ句、今シーズンはもう一度BURTON Siを使ってみる事にした。
結果、フォワードリーンが多いと、どっちにしろステップインし辛い。駄目だコリャ。


だったらよ、フォワードリーン少なくすればいいやん。
どうせガチガチのバーンの為に多めに入れてるだけだもの。
硬いバーンは辛いけど、パウダーだったら却って調子いいし。

そうして現在、Siをまあ普通に使ってる。
最初は気持ち悪かった甲の締め付けがないところも、今じゃそのフリーな感じが気に入ってる。
板にくくり付けられてるんじゃなくて、板にちょこんと乗っかってる感じが。

でもよ、フォワードリーン減らすんだったらCLICKERで良かったんじゃねーの?
・・・それは言わない約束よ(涙)


ゆるりと 06年01月13日

最近何かのCMでノーランズのダンシング・シスター(I'm in the Mood for Dancing)が流れてた。
懐かしさと共に思ったのは・・・遅い。こんなにテンポ遅かったっけ?

そういや最近某隊長が言ってたアップサイドダウン。
当時あんなにノリノリだったのに、今聞くとやっぱり遅い。

社会人になって時間が無くなり、普段の生活がセカセカし過ぎてたかな。
時間の流れに寄っかかって、もっとゆっくりメローに過ごしてみようかな。

そうだ、昔買ったブルースハープでも吹いてみよう。


雪国 06年01月06日

追いかけて〜 追いかけて〜 おぉ〜いかけぇて ゆきぃ〜ぐぅに〜♪

・・・って謡ってるバヤイではないのである。
そんなこたぁ津軽の吉幾三だって百も承知な筈だ。
そしてここ米沢もハンパではない。特に今年は。

とにかく降る降る着うたフル。
ず〜〜〜っと降ってるもの。なんでこんなに晴れないんざんしょ?
吹雪かず深々と降るから全部積もるだもの。気付くと大変な事になってるだもの。

朝起きて雪掻き。仕事終わって雪掻き。家帰って雪掻き。
住まいから職場まで夏は2〜3分なのに、この時期30分かかるもの。走ってる時間は変わらないけど、雪掻かなきゃ走れないもの。
その雪も捨てる場所がなくなってきて、どんどん山積みされて、自分の背丈越えて、どこまでもどこまでも・・・

それでもアパートはまだいいわな。一番しんどい屋根の雪下ろしがないし。
地面だって、消雪設備と言って数十箇所から地下水がチョロチョロ出るようになってるから、ある程度は勝手に融けるし。
(ただし水の出る穴がよく凍ったり詰まったりするので、時々ドリルで揉んでやる必要あり。誰もやらないので虚しく一人でやってる。)
「一軒屋はやめとけ」そう言われたのを、冬になるとしみじみ感じる。

呑みに出歩くのだって一苦労。
道幅は夏の1/3程になり、普通車がすれ違うのすら困難に。交差点だって雪満載で、見通し効かないし。
路面はツルンツルンだったりデッコボコのロデオ状態だったり、何れにしても悪条件。

ん?呑み行くのに車なのかって?
だって街までの交通機関ねーもの。歩道は雪で埋まってっから歩く場所ねーもの。
車で行って代行が基本、っつうかそれしか方法はない。
(米沢の夜はタクシーが少なく代行だらけなのです。)


雪が多過ぎるのも考えもの。
このしんどさはきっと住んでみないと分からないから・・・雪が好きなみなさん、如何っすか?


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