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第一章 MTBとの出会い

富○通に勤め出して間も無い頃。夏に開かれる5時間耐久レースに誘われた。場所は菅生のMXコースで4人か5人のチーム戦。
MXは好きだったが得にMTBには興味なかった俺、一度は断ったが半強制的に連れて行かれた。
何も分からず出場したものの、そこは当時の若さでカバー。何人かはブチ抜いたはずだ。
その時チームリーダー阿部さんが、新しいの買ったからと、その時使ったARAYAのMTBをご褒美にくれた。
とは言えレースで酷使されたマシンだ。自分で全バラしてオーバーホールした。
しばらく気に入って乗っていたが、富○通のあるNSビル駐輪場で盗難にあった。(その日MTBが大量に盗まれた)


第二章 MTBとの出会い2

その後しばらくMTBからは遠ざかる。得に興味も示さなかった。
ひょんな事から富○通で同年の高村氏からMTBを貰う事になる。彼が学生ん時に使ってたGTのマシンだ。
比較的軽いメンテで乗れるようになり、通勤マシンとして活躍する。
しかしある日、通勤途中でカンチブレーキのステーがポッキリ折れてしまう。クロモリ鋼も折れるときゃ折れる。
場所が場所なだけに溶接して使うのも気が引け、生涯を閉じる事となる。


第三章 MTB購入

GTのマシンがお亡くなりになった頃には、少しMTBに興味が出てきていた。
と言っても山を走りたい訳じゃなく、カッコだけ。
当時、代官山辺りのセレクトショップの店員とかが、街でお洒落にMTBを乗っていた。
「やっぱコレだべ!」、田舎の青年はその姿を自分にシンクロさせていった。
しかし金がない。
カッコだけなら安物のMTB風バイクでもいい筈なのだが、そこはオタク根性が許さないのである。
雑誌に載ってるお洒落な連中も、多少はいいのに乗ってるし。(っつうか、かなりいいのに)
さあ、どうしよう?
考えた挙句、普段の生活から削れる出費で大きなもの、バス代をケチることになった。
そうして手に入れたのが、下のマシン。

P.3
SPECIALIZED P.3

フレームにはさりげなくえっちなねーちゃんの絵が入ってます!実にアメリカちっく!
Designd by SUN OS とか書いてます!当時SUN使いだった俺はシビれまくり!
う〜ん、かっちょイイー!

しかし「街をお洒落に」というコンセプトへの道程は、これからである。


第四章 MTB乗車

実際にモノが届いてみると、これが恐ろしくカッコいい。
通常、非常に良く撮影されたカタログとのギャップにガッカリするものだが、これは違った。
逆にカタログよりもカッチョ良かったくらいだ。

P.3は当時「プレイ・バイク」とか言うカテゴリーだったと記憶している。
遊ぶ自転車かいな、ほな遊んでみまっか。
初めのうちは嬉しくて嬉しくて、毎日乗っていた。何も考える事なく。

しかし人間とは欲張りなもの。後に不満な点が浮き彫りになってくる。
ハンドル。ビーチクルーザー張りの広いハンドル、これが非常に操作し辛い。
シートポスト。アメリカンライクで低すぎる。
サドル。どうも尿道が当たって痛くなってくる。
ペダル。ママチャリ並にショボく、踏ん張りが利かない。
タイヤ。OFF走んないからロードタイヤがいいなぁ。

「仕方ないなぁ、操作性悪いとこは直さなきゃなぁ。」
・・・、はじまったよ。


第五章 MTB改造

「必要だから仕方ない」だとか「本体安く買えたから」だとか、
とにかく自分に言い訳してパーツを物色する。

操作性云々と言っておきながら、話が進むと何故か見た目重視に。
「ボディが黒だからメインカラーは黒で。ロゴが赤だから赤をアクセントカラーで。よし、この2色構成で!」

結局色々と変えてしまった。
ハンドル、グリップ、ヘッド、サドル、シートポスト、ペダル、タイヤ、小物類・・・
で、出来上がったのがこれ。

P.3 P.3
SPECIALIZED P.3(改)

全てが機能重視で選ばれたパーツ郡の美しさ、
黒と赤で統一された色調が織り成すハーモニー、
う〜ん、かっちょイイ。世界一かっちょイイよ、これ。

斯くして田舎の青年は、とうとう街をお洒落に走れるMTBをゲットした。



【つづく】



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