たてやま
立山
(剱御前小舎 2650m / 室堂乗越 2440m / 一ノ越 2705m)
富山県立山町、上市町

ルート
 日時 : 2006年04月21日
 天候 : 吹雪
 同行 : サブ、makoto
 行程 : 室堂ターミナル−雷鳥荘
 目的 : ベースへの移動


先々週白馬へ行きその山々にビビってたら、「立山はもっとスゴいよ」と。
んまい具合に金曜日休みが取れたもんで、んでは行ってみっかと二泊三日の強行手段に出る事にした。
金曜明け方に長野で待ち合わせ、今回同行のサブちゃん、makotoと落ち合う。

あまり宜しくない気象予報の中、扇沢へ到着。
・・・バンバン雪降ってます。新雪30cm。大丈夫かいな?
トローリーバス → 徒歩 → ケーブルカー → ロープウェイ → トローリーバス と4つの文明の利器を乗り継ぎ、室堂まで。
帰りは天気良ければ黒部ダムまで滑る予定だが、なにぶん悪天候。弱気な3人は往復券ご購入、往復割引にて\8,800也。うっ・・・

扇沢駅 扇沢駅
駅舎はなにやら立派な感じ。


バスに揺られた後、トンネルをてくてく歩きます。

バス トンネル
↑山屋、滑り屋、ズック履いた観光客と、多種多様。

そしてトンネルを抜けた先には、かの有名な黒部ダムが!

黒部ダム 黒部ダムに到着
吹雪いててなんも見えないんですが・・・


その後もいろいろと乗り継ぎ室堂に到着すると、そこはもう猛吹雪。富山側は運休だとか。
室堂駅の人や宿泊先である雷鳥荘の人までが「今日は行かないほうがいいよ」だってさ。
そうは言っても泊まるとこないし・・・。
ま、30分の距離だしサブちゃんのGPSあるし、で行ってみる事に。

結果、GPS裏切った瞬間室堂駅に逆戻りしたり雷鳥荘の周り徘徊したりで2時間かかりました(汗)
山はナメちゃいかんです。

結局その日は終始猛吹雪。
明日抜ける事を期待しながら、温泉浸って酒かっくらって早々のご就寝。

雷鳥荘 雷鳥荘にて
散らかし放題・・・




ルート
 日時 : 2006年04月22日
 天候 : 晴
 同行 : サブ、makoto
 行程 : 4:20 雷鳥荘−6:30 剱御前小舎−8:00 雷鳥荘  10:10 雷鳥荘−11:30 室堂乗越−12:30 カガミ谷−15:00 室堂乗越−16:30 雷鳥荘
 目的 : 雷鳥沢滑走


とりあえずは目覚しにてAM3:00起床。
  外の音を聞く → 風は止んでる。
  窓を開けてみる → ガスガスで真っ白け。
  さあどうする? → 決まらない。

寝ぼけ眼で一時間近くうだうだ。迷った挙句、まず行ってみるべ。
そそくさと用意し、ヘッドランプ頼りにトボトボ歩き出す。

ナイトハイク したっけガスも取れてきて。
たまに月なんかも顔出して。
よし、イケる?


まずはテン場までちょこっと滑り降りるのだが、これが真っ暗で怖い。
恐る恐る止り止り、情けないラインを描きながら滑り降りる。(明るくなってから見たら本当におしょすいライン)
そっからはひたすら登り。

夜山1 夜山2
だんだん目も慣れ夜明けも近付き・・・

夜明 雲海
徐々に朝日で焼けてくる。ここはすっかり雲の上・・・

途中、撮影班サブちゃんを置き去りにして剱御前小舎に到着。
真上の雲はイマイチ抜けないが、これからだべ。

icon4 icon4チック


さて定番(らしい)の雷鳥沢をいただきますか。と見渡すと・・・
パックドながらもパウダーに違いはないのだが・・・前日の強風で叩かれあちこちウロコ状態。
面ツルバーンを選びながらあーだこーだ言ってると、

晴 「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」 (←そろそろダメかコレ?)

お天道さん、いらっしゃ〜い♪


嗚呼、来てよかった!眠い目擦り擦り登っていがった(涙)
撮影班も震えながら待ってる事だし、そろそろファースト頂くべ!

雷鳥沢 アテアテ
[左]かの有名な雷鳥沢  [右]ナイスアテ込み@makoto、うめぇ〜なぁ〜!

流石にパックはされているものの、地形によっては面ツルでなかなか気持ちいい。
っつうか長すぎ!足プルプルで一気に滑り降りるなんてムリ!
それでも高度を落すにつれ・・・

ウネウネ ウロコ
[左]こんなにウネウネに・・・  [右]もっと下はウロコ状態(泣) 綺麗だけど気持ちワリ〜

それでもmakotoは楽しがって滑ってた。やっぱどんなバーンも楽しめる技術のあるヤツは違う。
快楽の為にも練習せねば。

大ゴケ っつってもコケるときはコケる(笑)


滑り終わると一同「あ〜、面白れがった!腹減ったね・・・」
この後宿に戻って朝飯。ガッツラ食って暫しだらだらタイム。


・・・・・・・・ だらだらだらだら ・・・・・・・・


さて十分だらだらした後、「これ以上だらってたら二度と出れなくなるぅ〜」  よって行動開始。
さて何処行こうかね?「滑っとこイッパイあって困っちゃう、うふ♪」

とは言え気持ち悪いウロコだらけで、見渡せる面はなんだかキモチワルソウ・・・
んでは、って事で裏っ側へ。北面ね、キタメン。やっぱイケメンよりもキタメンっすよ。(オヤジもドン引き)

とりあえず室堂乗越までてくてく歩き出すのだが・・・あづい。2000m楽勝オーバーでのドピーカン、日差しがオー、モーレツゥ!
小川ローザが立山に来たかどうかは知らんけど、この台詞ピッタシ。菊川怜然り。
Tシャツ一枚でも速攻汗ダク。しかも朝飯食い過ぎで腹重たいし。ヒーヒーハーハー言いながら黙々と歩く。

黙々 モクモク
雲なし木もなし遮るもの何もなし。昨日の新雪で照り返し抜群。振り返れば地獄谷のモクモクが暑さを倍増。

そんでも室堂乗越には着く訳で。
奥大日岳の裏っ側も見えてきたけど、スティーブ過ぎてダミだコリャ

奥大日岳 ツッパリ
奥大日岳。立派なリーゼントですこと。かなりのツッパリです。

さてどうしようとウロウロしてると・・・
ん?足元がいい塩梅でないの?ここに決定。キタメンは面ツルでございますよ!

室堂乗越 またもや撮影班は向かい側に置いてけぼり。


一応イレギュラーな面なのでピット掘ってみる。CTM2@40(くらいだったっけ?)
まあ大丈夫でしょうって事で早速ドロップ。
んんん!!!キモチ、イ〜〜〜!!!

サブ makoto
やっぱキタメン、ナイスセレクト!

表っ側がウロコな状況ながら、裏っ側はイイ感じ!
どこまでも続く谷間をどこまでも滑って行きたかった感じだが、登り返しを考え標高で500m程落としてやめとく。
ん〜、満足!

さて楽しんだ後は嫌〜な登り帰し。
いろいろ迷ったが最短コースである近くの尾根を行く事に。
名高い剱岳を見ながら、これまたヒーヒーハーハー言いながら登り帰す。

剱岳 なんでチミは黒いの?
冬には行きたくない山ナンバーワンかも・・・


そしてこの登り帰しがキツいの何のって。急登+痩尾根なもんでSPLITだったサブちゃんは途中からアイゼンに。
ところが深雪なもんで足ズポズポ、ペースは1/3くらいにガタ落ち。相当しんどかったでしょう。

そんな彼を置き去りにし、残る2人は黙々登る。ところが・・・
makoto先頭で一番の急斜面を目の前に、いきなり 「ボワッフ!
とスーパーウーファー真っ青の重低音。一瞬3人硬直。

makotoの足元から ピシ−−−−−ッ と亀裂が走り、かなりヤバい状況に。
楽して面をジグ切って登っていたが、慌てて痩尾根に軌道修正。
一刻もここから脱したい気持ちを抑えながら、慎重に取り付く。

2人はなんとか核心部を越え、後のサブちゃんを待つ。
状況が状況なだけに、待つ2人に緊張が走る。

wait 緊張の時・・・ん?


そんな心配を他所に、3人目ご帰還。
いや〜、気持ちいがったりしんどかったり冷や汗かいたり、何やらすんごい一本だったね。
スーパーワッフ音にはマジびびりました。

あとはドピーカンの南面を、まったり滑って宿へ帰ります。
その時振り返った雷鳥沢は、有り得ないくらいのギタギタ具合。朝ノートラックだったのが嘘のよう。
恐るべし、立山

なんだかんだ言っても、一同「あ〜、面白れがった!腹減ったね・・・」 ←朝と全く同じ。
宿へ帰って、今宵はまず乾杯! その後ガッツラ飯食ったら、速攻爆睡であった。



ルート
 日時 : 2006年04月23日
 天候 : 濃霧
 同行 : サブ、makoto
 行程 : 9:30 雷鳥荘−10:00 室堂ターミナル−11:40 一ノ越−御山谷−14:15 ロッジくろよん−14:40 かんぱ谷橋−15:00 黒部ダム
 目的 : 雷鳥沢滑走


あっちゅう間の最終日。
この日は本来ならタンボ平を黒部ダムまで滑り降りる予定であった。が・・・ タンボ平で破断面が3〜5mにも及ぶ今までにない大規模な雪崩が発生、デブリの巣と化して滑走は困難だという。
なもんでルート変更。一ノ越から龍王岳→鬼岳→獅子岳と遠征してその東面を滑り、その後御山谷を滑ってダムまで行くロングツアーに。
しかしながら濃い霧に覆われ低気圧も近付いて来てるという、なんとも先行不安な天候。

最悪戻ってくればいいから、とりあえず一ノ越まで行ってみる事に。
標高を上げるに従って霧は濃くなり、一抹の不安を覚える。

wait まだ開いてない一ノ越山荘


上げれば上げる程酷くなるガスに、獅子岳行きは断念。あとはここから御山谷を下るか、それとも引き返すか。
「どーすっぺ?行くの?やめとく?」なんも見えない状況に、その場所を知らないビジターで弱気な自分は行きたくない感じ。
でもその時サブちゃんは「300mも下げればガス晴れてると思うから、行ってみよう。」

「え〜、俺は引き返そうかな?」
行きたい気持と引く心と迷った挙句「サブちゃんそう言うなら・・・」 もろステュービットライン下がりまくり。
しかし行くとなったらノリノリで!
なんも見えないところを後に着いて降りて行くと・・・

サブ makoto
後名答! 下げたらガスはくっきり抜けておりました。しかも広大なバーンが延々と!

 サブ「ね、来て良かったっしょ?」
 オレ「おう!」
 サブ「でもここ滑った後は鬼トラバース、しかもその後は延々歩き!」
 オレ「う、うん・・・」

ま、とりあえず旨そうな面食っとくべ!
が、ねっぱり気味でイマイチ突っ込めなかったっす。残念。

その後のトラバースは、今年の雪が多いお陰でそれ程でもなかった。
でも白馬ん時と一緒で、デブリの中を歩くのね、立山も。

デブ1 デブ2
新しいのから古いのから、ちっこいのからデカいのまで、あちこちいっぱい。

沢を抜けた後の歩き歩きも、初めてな場所だったのでなかなか楽しいツアーだった。
あっちゅう間にロッジくろよんに到着。

ロッジくろよん ロッジ くろよん。まだ開いてない。
・・・ん、何か?


そっから山道沿いに歩いてかんば谷橋を渡ると、いよいよ終点の黒部ダムが近付いてくる。

かんば谷橋 黒部ダム
[左]かんば谷橋    [右]黒部ダム 雪解水が溜まるのはまだまだ先のようだ

そして黒部ダムに着いてみると・・・
え?ここはお山じゃないのかい?と言わんばかりの、すんごい数の観光客!我々完全に浮いてる!
いやぁ、ほんとにビックラこきました。それでもGWなんかに比べたら赤子同然だそうな。

あとはダムでゆっくり休んでソフトクリーム食って、バスに揺られてご帰還。
日焼け止めを忘れた人間は、たった一日でこんなになってもうた。

サンコン 手の色と全然違うんですけど・・・
キミたち社会生活に支障なかったの?


帰りには「薬師の湯」に寄って臭い体を洗い流す。猛烈日焼けで顔超痛てー!
そして今回の〆は、makotoガイドの案内で長野市内の餃子屋へ。
山と餃子、なんだか慣れた組み合わせにホッとする。

満願餃子 焼き餃子 スープ餃子
[左]満願餃子  [中]焼き餃子  [右]スープ餃子

なかなかお洒落な餃子屋で、おねいちゃんと一緒ならなおOKな感じ。 (同行人熱烈歓迎♪)
肝心の焼き餃子はカラっと揚げ風な感じで、これまたオサレ。

黒い だから黒いってば・・・


この後米沢まで帰りだからビール呑めなかったのが心残りだった。
にしても楽しい3日間でした。お二人さん、ありがとね〜

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