とおみおね    いちのせがみ
遠見尾根 一ノ背髪
(一ノ背髪 約1850m)
長野県北安曇郡白馬村

ルート
 日時 : 2006年04月08日
 天候 : 雪→曇
 同行 : BossZy(SunriseHill店長)、省司、130、Makoto、ろこ、サブ(敬称略)
 行定 : 9:10 Hakuba47リフトトップ−9:05 地蔵の頭−9:40 一ノ背髪−11:10 パイプ堰堤−12:20 平川−13:?? Hakuba47駐車場
 目的 : 一ノ背髪と二ノ背髪間の沢滑走


せっかくだから今期は地元メインで、そう思っていた今期。
ところが他人の話を聞いてたらどっか行きたくなってきた。こと白馬に関しては、皆いいと言う。
「じゃぁ明日行ってみっぺ。」

とは言え一口に白馬と言っても何が何やらワカランチンなので、サブちゃん頼み。
この日はSunriseHill店長と五龍の遠見尾根北側を滑りに行くって事で、それに交ぜて頂く事にした。よし、いい感じ♪


当の土曜朝、待合わせ場所サンサンパーク(道の駅)は雨ザーザー。とっても行きたくないんですけど・・・
それでも仕方なく?Hakuba47へ向うと、なんと雪!重めながらもモサモサ降ってます。とっても滑りたい感じ!
そそくさ準備してリフト乗り継ぎます。

待ち 【本日のメンバー [向って左から、以下敬称略]】
 Makoto(テク選全国7位にも輝いたスゴ腕)
 130(八方尾根スキー場の圧雪屋、不帰を滑ったツワモノ)
 省司(ラッピーのガイドアシスタントも勤める)
 サブ
 BossZy(本日のリーダー、サンライズヒル店長)
 ろこ(娘さんが一緒に山に入る事も)


そんでビビったのがここのスキー場のスタッフ、なんとウェアーがピスタチヲ色のpatagoniaなのよ。
なんともおシャレ、我がホームとは雲泥の差です。

リフトトップからテクテク歩き出すと、こんな看板が。

看板 こういうの無いよね、東北には。
流石白馬と思った瞬間。


尾根沿いに歩くこと約30分、一ノ背髪と呼ばれる辺りに着くと、北側にオイシソウな沢が見え出す。
意外とオープンな沢で標高は500m近く下げられるみたいで、こりゃキモチエエでしょ〜。

ここでピットチェック。自分一人ビジターだったのでテストは任せ、ゾンデリング&掘って雪の感触を確かめる。
新雪20cmほど。その下50cm以上ざらめ層。濡れざらめが再凍結したような感じ。層表面は粗であるが霜化していたかすぐ切れる。
手でいじくった感触ではシャベルコンプレッションテストの「Easy」程度の感触だった。(実結果はCTE1@20くらいだったでしょうか?)

ちょっとヤバそうだけど、うまそうな地形を前に滑りたい気持。こういうのが一番困る。もろステューピットライン下がりまくり。
スキーカットして様子見ながら・・・なんて欲望的観測。う〜ん、どうしたらいいのぉ〜ん???
そんな時リーダーBossZyの判断は「×」。2〜3人なら行けるかもしれないがこの人数では、との見解。
滑れないのは残念だが、雪があの状態だし。一同納得し、少し下げた広い尾根付近のツリー間を滑る事にした。

看板 看板
こんな感じ。十分開いてます。

上部は底突きバリバリだったのが、高度を下げるにつれ下層のざらめがやっこくなってきて。
粉の下がざらめ、これがなんとも気持ちのいい感触でしたよん♪

ただしこのざらめ層が酷く脆い。強くエッジングするとグズグズ崩れて行く。
試しに手で掘ってみたが、子供でも楽勝なくらい脆く、しかも腕1本ぶんより厚い層のようだ。
チェック結果は確実に「Very easy」だろう。

林間なので安心してたが、この雪でオープンだったと思うと恐ろしい・・・。沢筋の滑走をやめて良かった、ここへ来てそう思った。
やっぱ上でのチェックだけじゃ分かんねーもんだわ。

その後は平川に向って高度を落とす。
各沢沿いにはデブリの巣が。まるで雪崩れた後のなでら山みたい。

デブリ デブリの巣。快感的にも精神的にもよろしくありませんな。(デブ専の方を除いて)


あとはパイプ状の堰堤をくぐり抜け、平川を渡渉。ハイシーズンならスノーブリッジで一気だそうだ。

パイプ堰堤 平川渡渉

平川を渡った後は林道沿いに帰るだけだが、八方沢との出合は要注意との事。ガンガン雪崩れてくるらしい。

1時間程の漕ぎ漕ぎでHakuba47駐車場に到着。
雪付き良くてねっぱりナシならもっと飛ばせるそうだ。やっぱどこも同じだね。春先は仕方なし。

昼はHakuba47の石釜で焼いたピザとビールが最高らしいが、混んでたので諦め。
噂の深山隣りの白馬飯店にてカンパイ。〆のフロは八方温泉みみずくの湯
当日8の日で半額だったが、店長に回数券貰っちゃった。アリガトウゴザイマス m(_ _)m

そして今宵はサブちゃんのアジトへ。お友達のみゃ〜がわ君も来てくれました。
当日届いたばかりという新鮮な帆立、でかすぎるホッキ、でかすぎるツブを丸焼き。ウマい!(メインの鍋は微妙だったが・・・)
庄三郎(焼酎)ガッツラ入って、前日ほとんど寝てないワタクシは当然の如く早々の撃沈・・・



変わって翌日は八方尾根から無名沢へ。昨日一緒だったろこさんも一緒で、二股で落ち合う。
ところが八方池山荘から八方尾根へ出ると、猛烈爆風せれな〜で。前を行くサブちゃん、こっちに飛んできたもの。
滑走ポイントはガスガスだし、あれじゃつまんなそうだもの。で、あけなく敗退決定。

昼過ぎに二股へデポ車を回収しに行くと、八方山の北斜面ではあちらこちらで雪崩の跡が見受けられた。

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 ところでこの日・・・
 白馬界隈での雪崩・遭難事故がやけにニュースで流れてた。
 そしてなんと、遠見尾根の北斜面でも雪崩が起き、6人が巻き込まれ2人が亡くなったと。
 正に前日我々が滑走を諦めた付近であろう。

 あの時オープンでの滑走を潔く諦め、林間へ移ったのは的確な判断だったのだ。
 もし自分に主導権があったなら、果たしてそうしていただろうか?

 亡くなった方のご冥福を祈りつつ、我が身も引き締まる思いであった。

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END

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