なかあずまやま
中吾妻山
(1930.6m)
山形県米沢市
日時 : 2005年09月17日
天候 : 晴
人員 : 丹治、伊澤
予定 : 天元台リフトトップ−人形石−藤十郎−ヤケノママ−吾妻山神社−中吾妻山付近
目的 : 中吾妻山斜面チェック
西吾妻山は良く聞くが、中吾妻山へ行くってのはあんまり聞かない。
確かにピークへの道はなく隣りの1933峰との間を通るだけで、山屋的には不満なのかもしれない。
でも途中にはヤケノママや吾妻山神社もあるし、そこまで不人気な理由も見当たらないのになんで?
って事で、行ってみる事に。
それより何より、あのメローな斜面は冬に行ってみたい、遊んでみたいのだ。
あの界隈、夏山登山では遭難多発地帯である事は知っていた。だから決して道は外さず行こうと心に決めて。
天元台のリフトトップから人形石経由で藤十郎方面へ。その手前でヤケノママへ向かう南への道へ逸れる。
これがのっけから胸サイズの藪漕ぎ。5分も進むと藪はオーバーヘッドへとサイズアップ。当然ペースはガタ落ち。
足場も悪く道かどうかも微妙ではあるが、今年ではないものの刈払いした後がある。おそらく間違いないだろう。
ただし標識や赤布の類は一切ない。
こんな状況が延々続き、中津川に出た。
絶好の休憩ポイント
いつもこういう場所があると有難いのだが・・・
つべたくて気持ちいい水で顔をガシガシ洗う
そしてこの川を越え、中津川を左手にヤケノママを目指す。
藪メインではあるものの、途中こんな草原も。
ぱっと見草で良く見えないが、実は下に細かい川が流れていたりして危ない。
しかも道はなく、続きを探してウロウロウロ・・・。
そこから10分ちょい行った辺りだろうか。道が怪しくなってきた。
今年ではなさそうなものの、刈払いした形跡はある。小枝を切った痕もある。しかし先に続く道がない。
戻ってルーファンし直すと、違う逸れ道が出てきた。こっちなのか?
そっちの道も更に酷い藪漕ぎ。刈払いした奴も迷ったみたいで、あちこち刈ってある。
地図を確認するも、藪中では地形は何も確認できない。高度も変化に乏しい地形でアテにならない。
方角と道の形跡だけが頼りだ。
そんな道も、しばらくするとなくなってしまった。
強引に進もうものなら、すぐに帰り道が分からなくなる。
一人は動かずに、もう一人が少しづつ道探し。戻っては探し、探しては戻っての繰り返し。
そんな事を1.5時間、散々探しまくった。しかし見付からないままタイムアウト。
煮え切らない心のまま、来た道を引き返す。(しかもそれすら迷ったり。)
悔しさ、と言うより情けなさに、帰りは気力が出ず溜息が出るばかり。
そして天元台へ戻ってきた。
グラススキーの大会があったそうで、なんちゃら言う皇族が来てたらしい。
ここでは何人もの職員に「どこ行ってきたんだ?」と聞かれ、切ない状況報告。
最後は、下りのロープウェイを待ってた時にも聞かれ、敗退報告をするかしないかのうちに
「道なかったべ?」と。ん?
聞くところによると、どうやら既に道はなくなってしまったらしいのだ。
ただでさえ遭難が多く毛嫌いされ、道がなくなってからは地元の山岳会ですら行かないような所になってしまったらしい。
どうりで。
敗退は当然だったのだと安堵の息を付くと共に、吾妻山神社へ行けないという、なんとも切ない気持ちが込み上げてきた。
次は冬にでも行ってみるか。まずは栂ガ森あたりから。
END
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