ちょうかいざん
鳥海山
(七高山 2229.2m / 笙ガ岳 1635.3m)
山形県飽海郡遊佐町
日時 : 2005年04月29日
天候 : 晴
人員 : マコリン、エリちゃん、俺
行程 : 矢島口 07:45祓川P−七ッ釜非難小屋付近−11:00七高山手前−11:30祓川P
目的 : 祓川滑走
やって来ました。ゴールデンウィ〜クでございます。
前半戦は、常日頃行こうと思ってた鳥海山へ行く事にした。
んだけど、い〜っぱいルートがあって良く分かんねの、鳥海山って。流石独立峰。
っつう事で、今回はまこりんガイド(勝手に任命)お任せツアーと相成りました。
28日夜、仕事が終わるや速攻アパートへ戻り、いそいそと準備。
お任せツアーとは言え地図が無いのが落ち着かず、買ったはいいが動かしてなかった安物プリンターをセットアップ。
そんなんやってっから時間はどんどん過ぎ、やっとこ23:30過ぎに出発。
初日は秋田側は祓川から七高山へのルート。R13を新庄経由で北上。
真夜中なのに秋田入るまで道路温度表示は21℃を割らず。天童過ぎた辺りじゃ24℃って始末。
ヒジョ〜にヌルいぞ、大丈夫か?
なもんでTシャツ短パンな出で立ちで運転、3hちょっとで矢島へ到着する。
そっから祓川ヒュッテ下の駐車場までのクネクネ道を上がり出す。そして高度を上げるにつれ・・・
雨ガンガンでございます。
風ボーボーでございます。
ガスって数m先しか見えません。
「こりゃダメだな。」早々に酒かっくらい、翌日を諦め目覚まし掛けずに就寝。
そして翌朝目が覚めると・・・
んんん〜?眩すぃぞ? なんとそれは太陽の光、晴れてんでないの! ほんの3時間でここまで変わるもんかね。
気持ちの良い朝に、一同ご満悦。
まったりペースで朝飯→準備→出発。
七高山と祓川ヒュッテ
途中、小粒のコーンスノーっぽい個所もあり、「ふむふむ、ウワサのトウキビちゃんはこれか」。
究極の粗目雪って感じでしょうか。こりゃ全面だったら気持ちいいわな。
是非一度滑ってみたいものです。
しっかし独立峰、いくら登っても景色そのまんま。
じわじわ高度を上げるにつれ、じわじわ風が強まってきた。
「無風地獄より全然いいよね。涼し〜」なんて会話も束の間、やってきました突然吹く強い風、略して突風。(略じゃないし)
エリちゃんは飛ばされひっくりかエリ、(うわぁ・・・、どうもオヤジはいかん。)
おいらも四つん這いになって突風と戦う。その姿はレスリングの反則並に間抜けなポーズ、恥ずかしさに頬を赤らめる。(訳ねーし)
そんな繰り返しで風の合間を縫って進むも、どーも時間効率が悪い。
っつうか、明らかに進んでる時間より反則時間のほうが長い。
あと1時間足らずでピークってな所だったが、「ここでやめっぺ」。だってモノスゴクしんどいんですもの・・・
七高山ピークを望む
「くそぅ、次は見てろよ! おまいさんの上に乗ってハズカシめてやる!」
じっとしてても突風に煽られるだけなんで、風の切れ間を縫ってドロップゥ〜。
初めのうちカリコリながらも、中盤からはいい感じに柔らかく、妖怪も出ず。
そしてさすが綺麗な形の独立峰、ガスってなければず〜っと下まで見えてんの。ほんと地図いらずですわ。
景色変わらずなその登りも、登ったぶんだけキッチリ滑らせてくれます。掛け引きなしの、正直者です。
(ごく一部の藪漕ぎマニアには不評かもしれないが・・・)
見晴らしい〜の!
ルート確認もいらず、ガツガツ滑り降り昼前には駐車場到着。
「ゴールデンですから!」の一声で、プシュッ!とプルタブ。
発砲さんでもその他雑酒さんでもないその液体に、「ん〜、んまい!」
下は風も緩やかで、まったり。春の醍醐味ですなぁ〜。
その後、翌日の目的地である大平方面に向かうべく、酒田めがけて移動開始。
ここへ来て初めて庄内チームまおうと電話を繋げる。
まこりん 「うちらこれからまおうと呑んでまおう邸泊な予定なんだけど、そのへんどうなってんの?」
まおう 「えっ?あっ・・・。い、いぃっすよ・・・。」
・・・渡邉さん強引です。
宿も決まったところで鳥海温泉あぽん西浜に浸かり、風呂上りに「ゴールデンですから!」プシュッ!
最上川河川敷で鳥海山を眺めながら、採りたてのたらの芽天麩羅を前に「ゴールデンですから!」プシュッ!
嗚呼、シアワセ。
夜は噂のホルモンカフェ?へ。ここん家も煮込みが塩味。これがんめ〜の。
その後まおう邸へ行くと・・・ご立派デス。いい物件デス。私が借りたいくらいデス。
(快適デス。またお邪魔しマス。)
そんなこんなでゴールデン初日は更けて行く・・・
日時 : 2005年04月30日
天候 : 晴
人員 : マコリンペア、coba夫妻、numa!、俺
行程 : 吹浦口 9:40大平P−10:35笙ガ岳(ニセピーク)−13:00大平P
目的 : 笙ガ岳東斜面滑走
さて、ゴールデン2日目は大平から笙ガ岳を目指します。
この日は前日風邪で来れなかったcoba夫妻、そして噂のパパラッチャーnuma!氏も同行。
なんとnuma!氏、おいらと同い年。しかも住まいは仙台、実家から近し。
そんなnuma!氏がおいらに言った。「思ってたのとは違って、爽やかな方なんですね♪」
ほらほら聞いたか!オマイら!今これ見てるオマイサンだよ!
レンズはね、嘘付かないのよ。そんなレンズをファインダー越しに見てきてる人は、ちゃーんと分かってんのっ。
モッさいだとかオッサンだとか、そんなんじゃないの!
俺はね、とっても爽やかなの!!!
分かったかーーーっ!
さて本題。
この日はテレマーカーつるちゃん@シーラーが来てくれたので、おいらも迷わずシール登高で。
急斜面を軽快に直登するも、あと少しっつう所でズリズリズリ・・・
仕方なくジグ切ろうとするも、あまりの斜度にズルズルズル・・・
ううう、トラバース苦手なんだった(泣)
二進も三進も行かなくなって、板外して担いで登った。嗚呼、情けない。
(誰かSPLITでの急斜トラバースのコツ教えて!)
泣きながら初めの急斜をクリヤーすれば、後はメローなSPLIT向き。
あぁ、快適。板背負わないって、なんて楽なんざんしょ。
新山眺めながら快適登坂。
スゥ〜イスイ進めば笙が岳ピークちょい手前。今日はこっからドロップ。
雪庇も落ち始め、ドロップポイント多数。
そりゃ待ちきれんでしょ。そそくさと滑走準備。
中睦まじいですな、良い事です。
numa!&ワタクシ、写真でも撮ってるしかない瞬間(笑)
各自ドロップポイントへ向かいます。
さぁて、どっから落ちましょ?
ほんではドロップ!って各自落ちてきます。
斜面は申し分なし。状態はと言うと・・・雪は走るが意外とガタピコ。
でも流石S70、ディレクショナルで170cmと言う長さと、バカみたいな重量のお陰で結構安定してる。
なのにヘボな滑りなのは、スピードに付いて行けないワタスのせいです。(反省)
そういやcobaがシール登坂してるオイラに向かって言ってたっけ。「カッコ良く見える」と。
この男、なかなか人を見る目が出来てきたようだ。
ただしあと一歩。「カッコ良く見える」ではなく「カッコイイ」なのだから・・・
ま、それはさて置き。
ここの東斜面を滑ったからには、登り返しである。
シールかツボか迷ったが、シールを選択。だって今日は仲間がいるからね♪
とは言えトラバースに代わりはない。ズルズルいいながらビビりながら、ゆっくり進む。
(怖くて途中でSPLIT用のクランポン付けちゃったけど)
また笙が岳に登り、こっからは駐車場へ向けての帰り滑走。
更に国民宿舎まで滑り落ちると言う野郎3人を横目に、夕方から用事があった自分はそそくさと支度して帰路に付くのでした。
しっかしこの日、どうしてもカメラを意識しちゃってたのは言うまでもない・・・
【後半戦に続く】
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