びょうぶだけ
屏風岳
(1825m)
宮城県刈田郡蔵王町
日時 : 2005年03月06日
天候 : 快晴
人員 : hideaki、オサム、テラシマ、サブちゃん、俺
行程 : 9:00えぼしスキー場リフトトップ→9:50後烏帽子岳→10:50ろうづめ平→12:30屏風岳→13:10秋山沢→15:20ハートランド駐車場
目的 : 屏風岳東斜面滑降
いよいよこの日がやって来た。
3年程前からずぅ〜っと指を咥えて眺めていたこの山。
唯一の経験者hideaki@alifeの参戦が決まり、とても心強い。
しかし折しも季節は厳冬期、「行けたらラッキー」くらいの気持で予定を立てた。
そして当日の朝を迎えると・・・
The Day!
デポ地ハートランド牧場から屏風岳を望む
ヤバい!ヤバすぎる〜!!!
あり得ないくらいの大快晴!ちんちんモゾモゾしてきそうな程いい天気!(なんじゃそりゃ・・・)
Oh!神よ、アリガトウ! もしそこに神サマいたらさ、もうチューしてんね!連チャンで。
夕方まで持ちそうな気圧配置に、本日の山行GOサイン。
さっさとえぼしスキー場に向かい、ゴンドラ+リフトで上へ上がる。
しかし駐車場\500、リフト1回\350ってのは仕方ないとして、ゴンドラ片道\1,000ってちょっと高くねー?
先シーズンまでシーズン券だったから気にしてなかったけど、ビジターだと厳しいねぇ〜。
あまりの天気の良さに、かなりフガフガしながらリフトトップへ。
さっさと準備を済ませ、今回唯一のテレマーカーであるテラシマ君先頭に、そそくさと登り出す。
(彼はパッと見小松吾郎ちっくだ)
スタコラサッサ〜
しっかしいい天気だ。ソフトシェルも役立たず。
1時間足らずで後烏帽子岳山頂に到着すると、屏風岳の全貌が見えてくる。
一同うっとり・・・
軽い休息後、ろうずめ平に落ちて行く。滑れたからチョ〜楽チンだったね。
(だけどちょっぴりクラスト気味。んんんっ???)
少し藪を漕いだ後、ろうずめ平をスタスタ歩く。
今回はAURAを連れてきたけど、緩やかな歩きにSPLITにすれば良かったとちょっと後悔。
そのろうずめ平、こんなブロック落ちてます。デカ過ぎるってば・・・
こ奴にヤラれたら一発終了間違いなし。山に入るっつうと流行の三種の神器系に目が行きがちだが、
地形、天候、そしてその推移など、自然を知り判断する力の必要性を痛感させられる。
「おめーら、浮かれてんじゃねーぞ。」山がそう言ってるような気がした。
目先の素敵な斜面にすっかり気を取られていたが、気を取り直し心して歩き出す。
屏風稜線上へ取り付く急登も、新雪のお陰でアイゼンいらず。
テレマークはキックターン大変そうだったけど・・・(SPLITじゃなくて良かった〜)
急登でハァハァしながらも稜線上へ出ると、樹氷帯が広がり気持ちいい歩きに。(やっぱSPLITだったか?)
目的地に近付き、疲れも忘れテンション上がる!
今回、雪庇が落ちてドロップ出来そうなポイントは2箇所あった。
最初のポイントに辿り着き、斜面をチェック。とは言え遠くから見ただけでも、ピーク近くの奥のポイントが良さそうなのは目に見えてる。
なのに、なのにだよ、サブちゃんが「ここからドロップする!」って言うんだよ!
なんでかって聞いたら、「ここからだと奥のポイントが良く見える。いい画が撮れる。」ってさ。
流石デス!スんバラシイ!
自分の滑りを二の次にしてまでもいい画が撮りたい、正にカメラマンの鏡!
3CCDのデカいビデオカメラは伊達じゃないぜっ!!!
ちなみにそこは、こんな見晴らし。
他の4人は喜びながら奥のポイントへ向かった。
そしてサブちゃん、放置プレー。
(後から聞いたが、この好天でもやっぱ稜線上。ブルブルだったらしい・・・)
20分近く歩き、奥のドロップポイントへ。
雪庇の切れ目からチェック。
が、直下は急すぎてさっぱり見えん・・・
だもんで左手をチラ見すっと、こんな感じ。
結構急斜じゃないのよオッカサン・・・
見えないもんは何をどうしたって見えないんで、サブちゃんに直下の状況をチェックして貰い、無線で伝えてもらう。
そして今日の最重要項目、ドロップ・ジャンケン!
が、なんと!ここえ来て神に見放されるとは・・・ そう、負けちゃったのよ。トホホ・・・(泣)
1番、2番、ラストを取られ、3番手っつう中途半端なポジを頂く。
ただしそんなの問題ナッスィング!だってデッカいんだも〜ん、屏風ちゃん。うふ♪
そして遂にドロップ!!!
もちろん写真取る余裕なんてねーよ。ご想像にお任せ致します...
(下みたいにクラストなんてしてないし、想像以上のスノーだった事だけは言っておこう。)
そして4人が至福の一時を終え余韻に浸ってる頃、最後にサブちゃんドロップ!
実は、雪質的にはそのライン↓のほうがよりオイシかったみたい。
サブちゃんシークェンス。ちゃっこくて見えねーってか?しゃーねーべ、屏風がデカ過ぎんだから(笑)
途中、デブリを乗っ越え皆の待つ下部へ。
このデブリが事の外軽かったらしく、ちょっと面白そうだった。
(ただし、決してデブ専な訳ではない。)
今日のメンバーが揃い、達成感、充実感、満足感、三拍子揃った瞬間だった。
ナイス笑顔!オサム&テラ
いい仕事した後。いい顔してんね!
一休みした後、デポした車の元へ向かう。
いやぁ〜、これがスゴいの何のって。
秋山沢沿いの林道に出てそこを下るんだけど、もうスーパー藪漕ぎ!っつうか木々漕ぎ!
プロテクターとヘルメット(チンガード付)が欲しかったよ、まじで。
(家に帰ってみると、腕に青タン出来てたし。)
そんだけ木もじゃもじゃって事は、夏もあんま人通らないんかね〜?
藪漕ぎ大好きというアブない嗜好のサブちゃんも、流石にまいってたご様子。
「ブッシュラン・マスターへの道は遠い...」と、訳分からん事言ってたな。
1時間強の移動・藪漕ぎを経て牧場近くまで来ると、今度は大チョッカリ大会!
流石にここまで標高を落とすと、サンクラスト気味な雪にチョッカるしかない感じ。
間近に迫るゴール目前に、奇声を上げながらバンバンぶっ飛ばす。
牛の居ぬ間の大暴走
そして到着。
大満足な瞬間だった。
帰りは遠刈田で温泉に浸かって鴨蕎麦食って、帰路に着いた。
でもねぇ、今回だけじゃ済まないよぉ〜
また来っかんね、屏風岳!
END
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